世の中は常にもがもな渚こぐ
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わが袖は汐干に見えぬ沖の石の
きりぎりすなくや霜夜のさむしろに
見せばやな雄島のあまの袖だにも
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ
村雨の露もまだひぬ真木の葉に
嘆けとて月やはものを思はする
夜もすがらもの思ふころは明けやらで
ながらへばまたこのごろやしのばれむ