嘆きつつ独りぬる夜の明くるまは
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明けぬればくるるものとは知りながら
かくとだにえやはいぶきのさしも草
君がため惜しからざりし命さへ
御垣守衛士のたく火の夜はもえ
風をいたみ岩うつ浪のおのれのみ
八重葎しげれる宿のさびしきに
由良の戸をわたる舟人かぢをたえ
哀れともいふべき人はおもほえで
逢ふことの絶えてしなくはなかなかに